当社の想定していたのは過去に撮りためたフィルムであって現役バリバリのフィルムではありません。というのは今さら現役でフィルムを使ってる人なんてそういないだろうと思っていたからです。 今でもフィルムの現像をワクワク待っている人がいるならば、なんとか安くデジタル化をできないかと考えてみました。※当社の通常料金設定は5,000円以下は5,000円に切上げます。
実験的に下記のようなスキャン以外の雑多な手間や経費をできるだけ減らしたサービスを実施してみます。返送料コミコミで1,088円~
コース | 竹コースに固定 |
オプション | 無し |
お試しスキャン | 無し |
サムネイル | 無し |
支払い方法 | JNBに固定 |
送付方法 | クロネコメール便に固定 |
返送方法 | クロネコメール便に固定 |
メールでのやり取り | ほぼ無し |
記録メディア | 無し(ダウンロード) |
ある日、テレビを見ていると台湾の温泉を紹介していました。河原に浴槽がある露天風呂で、熱くなると川に飛び込めるというワイルドで楽しそうなところがぐっときました。ここ遊びに行きたいなと。早速、旅行の準備を脳内で妄想してみると…カメラはどうしよう、いつものデジカメを持って行ったら水没してしまいます。
ヨドバシカメラのサイトで「防水 カメラ」を検索してみるとレンズ付フィルムがヒットしました。 目からウロコです。新しいカメラを買っても、防水ケースを買っても、どうせそのときしか使わないで、箪笥のこやしが増えて終わりそうです。しかも結構高いんです。こんなときレンズ付カメラってアリですね。
写真フィルムは直接見てもよく分かりませんが意外とノイジーなのです。明かりを反射させてみると派手なキズくらいは見えるかもしれませんが、実際ほどは見えません。紙焼きしてもサービス判程度では気にならないかもしれません。デジタル技術で詳細を拡大して見ることが簡単にできるようになりましたし、最近のデジタルカメラの高画質さに慣れてしまうと、キズやホコリがすごく気になるようになりました。
下の写真は今から数ヶ月前に箱根で撮った写真です。左が 4,000dpi でスキャンしたものをギューっと縮小したものです。一見、キズやホコリがついているようには見えませんが実はたくさんついていまして、それを示しているのが右の写真で赤くなっている部分です。緑や青の部分がありますがこれは汚れではなく白に近い部分や黒に近い部分です。
カメラ:リコーオートハーフ、フィルム:KODAK GOLD100
それでは左の写真をグッと拡大してみます。下に示しているのが 4,000dpi でスキャンしたものを縦横を半分に縮小して一部を切り出した画像です。赤外線によるキズ・ホコリを検知して修繕したものと、していないものが1秒ごとに交互に表示しています。
修繕前と比べるとその効果は大きく明らかです。ネガの場合、キズやホコリで光が遮られると白くなるので黒に近い部分にあるとはっきりします。しかし、特に大きなキズについては修繕後も探せば見つかり、完全には消しきれていません。とは言っても修繕の効果を否定するには弱すぎます。
このような結果から、文字情報や何が写っているか分かれば十分という品質でよければキズ・ホコリ処理をしないコースでもかまわないと思いますが、普通に人物や風景を撮ったものは処理をすることをお勧めしています。
早速 Windows 版バイナリとソース(後々読むので)をダウンロードして使ってみました。なんとトリミングもできるしJPEG出力のクオリティも設定できるじゃないですか。トーンマッピング後の絵もウィンドウ枠で拡大縮小できるし。今まで使わなかったのを後悔しました。
今回のバージョンアップで私的にもっともうれしかったのは mantiuk06 の高速化。SSE 機能を使って改善していますので CPU のコア数に関係なく一様に高速化します。ここで一番よく使う TMO である mantiuk06 が各バージョンでどうなってきたか簡単に書きます。pfstmo-1.3.2 と pfstmo-1.4 ではまったく同じコードを使っています。高速化のために OpenMP で並列処理をさせています。qtpfsgui-1.9.3 はpfstmo-1.3.x をベースにしていて、そこに detail factor というパラメータを追加しています。また saturation correction も 0-1 だったのを 0-2 とより大きい値を指定できるようになりました。saturation correction は pfstmo-1.4 のリリース後に pfstmo にも取り込まれました。それからしばらくして今度の Luminance HDR 2.0.2-pre1 では OpenMP 頼りだけの高速化だけでなく SSE を使うようになりました。
pfstmo と Luminance HDR の仕上がりデータを見ていてヒョンなことに気がつきました。似てるけどなんか違うんです。例えばサンプルのHDR画像の中から Nancy church #2 をトーンマッピングしてみるとこんな結果になります。左が Luminance HDR で右が pfstmo です。(画像をクリックで大きくなります)
二枚を重ねてみると
トーンマッピングの各パラメータは下記のとおりです。
pregamma: 1.0 contrast factor: 0.3 saturation correction: 0.8 detail factor: 1.0 gamma: 2.2pfstmo のコマンドはこうです。
$ pfsinrgbe nancy_church_2.hdr | pfstmo_mantiuk06 --factor 0.3 --saturation 0.8 | pfsgamma --gamma 2.2 | pfsout nancy_church_2.jpg
なんだか pfstmo の方が明るいです。何で一致しないんだろう???Flickr で聞いてみようかな。
まずは1962年発売のリコーオートハーフから。初めて手に取ってみたときは一見おもちゃのようなカメラなのに金属製なのでずっしりと重いです。そのおもちゃのようなかわいいカメラはシャッターを切ってみるとかすかなシャッター音が鳴ったかと思ったその瞬間すごい音でゼンマイがフィルムを巻き上げました。動いてる!力強さを感じます。いったいどんな写真が撮れたのでしょう。フィルムはコダックのGOLD100です。
使ったフィルム全体に渡って色が薄いような気がしました。レンズが曇ってるのかな。左がオリジナルで右は輝度と彩度を少しいじってみました。
写真は縮小してるのでわかりづらいですが、ピントが蛇口じゃなくてもっと後ろに合ってます…この例に限らず全体的に見て、ちゃんと焦点距離1.5mを意識して撮ったはずなのにもっと遠くにピントが合っているようです。この記事を書くにあたってメーカーの仕様を確認したら2.5mでした。それともレンズがダメなのでしょうか。いずれにしても生産から半世紀経ってるのに働いてくれるなんてすごいです。
次は1968年発売のオリンパスペン EE-2です。巻き上げがレバーではなくて写ルンですのようなギコギコまわすタイプです。フィルムはフジフィルムのVelvia100です。
オートハーフと比べてかなりシャープな絵になりました。左の写真はあてはまりませんが一本のフィルム全体的にアンダーな感じでした。フィルム感度を低く設定するか、ネガで撮るかが良さそうです。
今回使用したオリンパスペン EE-2です。かわいいですね~