デジタル映像サービス
安くて高機能なパソコン・デジカメ・カラープリンタ・インターネットなどが普及したおかげで、フィルム時代と写真の楽しみ方が大きく変化しました。ご自身の手で写真を活用できるのです。さあ眠っていた写真たちに魂を吹き込んで復活させましょう。

徒然小ネタ集

写真やフィルムにまつわる小ネタ、デジタル画像にまつわる小ネタ、へぇそうなんだ、これって便利、ちょっとしたことを書き綴っていきます。

暗くコントラストの高い写真をどうにかするパート2

画像処理
以前書いた「暗くコントラストの高い写真をどうにかする」のパート2です。前回がパート1だったわけではありませんが、さらに改善ができるアイデアが生まれたので続編ができました。

まずはおさらいから。ときどき窓際などで撮って画面の一部だけ明るすぎて全体的に真っ暗になる写真があります。デジカメ時代であれば撮った写真をその場で確認して露出補正して撮りなおしたりしてある程度どうにかなります。ここである程度と書いたのは結局は背景を白く飛ばして暗い部分(顔など)を見れるようにするだけなので根本的にコントラストの高すぎる写真の解決策になっていないからです。一方フィルムの場合は、多くの方が一写入魂がごとく言うように一枚一枚を大切に撮るだけに露出ミスは痛いです。現場で確認できないので撮り直すチャンスもありません。ということで前回の記事を書きました。

今回は前回と同じ画像(デジカメのDNG)を利用してどうにか写真を救う道を探してみます。

元画像
前回と同じ元画像。露出は庭にあっていま。葉の間に見えるはずの空は白飛びしています

トーンカーブ調整
まず簡単にGIMPなどの画像処理ソフトでトーンカーブを調整してみます。おそらくカメラの露出補正だともっと白飛びが多くなると思います。スクリーンモードで画像を重ねて明るくするテクニックは「顔が暗い写真を明るくする実験」であまり効果が無かったので試しません。


元画像のDNGからHDR画像を作成します。これをMantiukでトーンマッピングします。結果がやや緑がかっていたのでトーンカーブで色を調整しています。確かに白飛びもないし黒く潰れてもいないし階調も滑らかになったので前回はこれで終了としていました。ですが、全体的にモヤがかかったようです。


Fattalでトーンマッピングするとメリハリのある画像を作れるのを利用して、GIMPでMantiukにオーバーレイさせてみました。Fattalのレイヤーのモードをオーバーレイにして不透明度を30%にしています。写真にメリハリがついたのがわかります。ちなみにFattalは奇抜な色調のトーンマッピングをしやすいですが適切にパラーメータを調整すると普通な感じに仕上がります。


不透明度を50%にしました。


不透明度を100%にしました。

100%はやりすぎでしょうか。できるだけ絵画のようにならないように写真っぽくなるように救済してみました。Fattalをオーバーレイさせるのも効果が出ました。元画像からここまで改善できると嬉しいです。
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