こちらの写真、一見なにげない普通の写真に見えますが実は加工してあって下は下のような写真でした。
カメラの背後に大きい建物があるためにその影になってバスターミナルが暗くなってしまっています。暑い香港の直射日光を避けられるのでバスターミナル的にはすごしやすいかもしれませんが、写真的には暗くなって見えずらいです。
それでは修正してみましょう。
1. 元画像をGIMPで開いて修正する部分があればレタッチしておきます。(レイヤー名:背景)
2. レイヤーダイアログのボタンやメニューから背景のコピーレイヤーを作ります。(レイヤー名:背景のコピー)
3. レイヤーダイアログの[背景のコピー]を右クリックして[レイヤーマスクの追加]を選びます。レイヤーマスクの初期化方法は完全不透明(白)を選択して[追加]ボタンを押してレイヤーマスクを作ります。ダイアログの背景のコピーの右側に白いマスクが作成されます。このサムネイルをクリックすると白枠で囲まれて、囲まれているサムネイルが現在編集中ということになります。
4. 新しいレイヤー[マスクマスター]を透明で作成します。これが明るいく修正する部分と手をつけない部分を区別するマスクとなります。修正する部分を白色、元の色を残す部分を黒にします。
5. これをコピーして、[背景のコピー]レイヤーのマスクに貼り付けます。フロート状態になるのでレイヤーダイアログのイカリマークをクリックしてフロート状態を解除します。
6. [背景のコピー]レイヤーの画像を選択します。
7. メニューの[色]から[トーンカーブ]を選択してバス停の部分を明るくします。一応これで完成です。
ここで細部を見てみましょう。マスクを作っている時点で気がついているとは思いますが、マスクの境界線ってものすごく曖昧なのです。なのでマスクした輪郭が妙に目だってシールを貼ったかのように絵が浮いてしまいます。そこで輪郭をぼかすためにマスクにガウスぼかしをかけてみます。下に輪郭が人物にかかっている部分についてぼかしの半径を5ドット、10ドット、50ドットで試しました。
次はバスの屋根です。
それぞれのマスクのどれがしっくりくるかやり直しやすいように上のレイヤーダイアログのようにあらかじめいくつかのマスク用のレイヤーを作っておくと便利です。それぞれ切り替えてしっくりするものを選びましょう。一番上の修正後の画像は50ドットでぼかしました。かなり縮小してますので効果を表せているかは…少なくとも大きい画像ではしっくりときました。実際の作業では、マスクを切り替えるとぼかした部分の明るさが変化するので、その瞬間は「おや?」と感じますが、その直後には目が慣れます。というかマスク切り替えの瞬間さえ見なければまったく違和感がありません。視覚っていいかげんなものですね。
この修正方法はマスクの形が単純な場合に有効です。そうでない場合やコントラストが強すぎる場合には別の方法を考える必要があります。
http://www.gimp.org/tutorials/Selective_Color/
それではやってみましょう。元画像はGIMPでパーフォレーションまで写りこんだフィルムもどきを作るで使った香港のスターフェリーの写真です。
1. 元画像をGIMPで開いて事前に見栄えよくレタッチしておきます。(レイヤー名:背景)
2. レイヤーダイアログのボタンやメニューから背景のコピーレイヤーを作ります。(レイヤー名:背景のコピー)
3. 背景のコピーがレイヤーダイアログで選択状態になってるはずなので、ここでメニューの[色]->[脱色]でこのレイヤーの絵を白黒にします。
4. レイヤーダイアログの背景のコピーを右クリックして[レイヤーマスクの追加]を選びます。レイヤーマスクの初期化方法は完全不透明(白)を選択して[追加]ボタンを押してレイヤーマスクを作ります。ダイアログの背景のコピーの右側に白いマスクが作成されます。このサムネイルをクリックすると白枠で囲まれて、囲まれているサムネイルが現在編集中ということになります。
5. レイヤーマスクの黒く塗った部分が同じレイヤーの画像をくりぬきます。ということで船の部分を黒く塗りましょう。私はペンやブラシを使うのが下手なので、実際には船のあたりを全体的に黒く塗りつぶして自由選択ツールで余計な部分を選択してキーボードのDeleteで切り抜いてマスクを作ることが多いです。広い範囲を一気に削除するのにも楽です。
6. きれいに切り抜けたらもう完成です。マスキングは他のエフェクトでも便利に使えますので使いこなせるテクニックにしておきたいです。
こんなときは画像全体を見ないで、メインになる具材あたりで調整してあげましょう。周辺部分へ悪影響があったとしても、メインあってのものなので目をつぶることにしましょう。
それではGIMPで作業することにします。まずは領域選択ツールでメインを選択します。ヒストグラムにも余計な情報(異なる色調の情報)が含まれていません。
メニューより[色]->[トーンカーブ]を選択して選択した領域の色を調整します。この例ではヒストグラムを見ながら赤と青を明るくします。
選択した部分のみの色調整がなされます。
納得または妥協できる色になったら[OK]ボタンを押して適用します。ここでいったん適用した調整をアンドゥ([編集]->[カーブを元に戻す])します。[選択]->[すべてを選択]で写真全体を選択領域にして再度トーンカーブを表示させます。
プリセットのコンボボックス(選択リスト)には過去に適用したカーブが履歴として残っていますので一番上にあるものを選択します。これがアンドゥした前回のカーブです。[OK]ボタンで適用させると画面全領域がメイン目線で調整されます。
単体で見ると微妙ですが、調整前後を並べるとこんなに違います。
TIFF出力オプション | 旧 | 新 |
---|---|---|
35mm 24枚撮り | 126 円 | 0 円 |
35mm 36枚撮り | 189 円 | 0 円 |
35mmハーフ 48枚撮り | 126 円 | 0 円 |
35mmハーフ 72枚撮り | 189 円 | 0 円 |
110フィルム | 21 円 | 0 円 |
16mmフィルム | 21 円 | 0 円 |
オプション | 旧 | 新 |
---|---|---|
110フィルム 退色処理 | 42 円 | 10 円 |
110フィルム シャープ処理 | 21 円 | 10 円 |
16mmフィルム 退色処理 | 42 円 | 10 円 |
16mmフィルム シャープ処理 | 21 円 | 10 円 |