継続的に生産するとは・・・厳しいでしょうから、あるうちに入手しておいたほうがよいかな。
前の投稿からは、ホームセンターで材木買って、塗料やらなんやらを買って、かっこいいピンホールカメラを作ろう!といろいろ考えていました。ところが、本業のスキャンがものすごく忙しくて…そうこうしているうちにドンドン時間がなくなりました。フルスクラッチで作るというのは妄想で終わってしまいました。そうなったら、フィルムバックを流用して楽しよう。ということで、探していたのですが、お手ごろなものが無いのです。どうせ撮るのもピンホールだしそんなにお金はかけられません。仕事が暇になることも無く時間もとれません。4月にも入って数週間、もう本番まであまり時間がありません。最後の手段、ジャンクのフォールディングカメラ(蛇腹カメラ)からレンズ部分を取り除いて簡易的に作っちゃいました。
ジャジャン。へぼい。木目が綺麗なのにしたかった。
いよいよ4/29当日、早朝から井の頭公園で撮ってきました。ゆっくり撮りたかったので朝の6時前です。撮影はぶっつけ本番、ピンホールの径も推定値です。ちゃんと撮れるか???結果はほとんど撮れてませんでした。全部オーバーです。数枚がどうにか見れるものでした。でも楽しかったので、これはこれで大満足です。撮れたものはflickrにアップしました。
生産終了以来手まったく手に入らないわけではありませんでしたが、そうお手軽なものじゃないです。オークションなどでデッドストックを買っても一本1000円以上するし、もちろん消費期限は切れてます。より大きいフィルムから切り出して自作するという手もありますが、治具も自作、作業も細かくて、よっぽどの器用さと熱意がないと無理でした。ここにきてたった780円で手に入るなんて…迷うことなく110カメラを復活させられます。
ただし、背面紙がないとのことです。露光してしまうのでカートリッジの穴も塞がれているのかな?120フィルムから切り出して作っているのでしょうか。サンプルの写真を見るとフィルムにスプロケットは開いているので自作フィルムより使えるカメラの幅がありそうです。
さて現像はどうする?
今回の話はフィルムカメラが好きな人には朗報だけれども、世間ではフィルムに関しては無くなるニュースばかり。生産終了、そして工場が無くなる、どうせ自分達では儲からない技術ならば、その技術丸ごと第三国にあげてしまえばいいのにと思います。OBや有志でコツコツ小さく回すとか。
使用したカメラはローライのA26です。黒くて真四角のどこがかわいいんだ??いえいえ、同時に使っていたコダックのインスタマチック124と小西六のサクラパック100がかわいいのでいいのです。写りはローライの方がいいに決まってるのでテスト用はローライです。コダックは35mmフィルムを巻きなおして使い、サクラパックは中古で買ったときに前所有者が残していたフィルムが入っています。 フィルムはKODAK GOLD (1997年5月期限切れ) スキャナーは当社が35mmスキャン時に使用しているLS-5000EDでは露光面全体を取り込めないのでフラットベットのGT-X970です。
126フィルムはこんなフィルムです。35mmと同じ幅なのですがパーフォレーション(穴)が片側にだけあって、絵は真四角に写ります。既に生産されていないフィルムなのでデッドストックを探すか、手先の器用な人は35mmフィルムを巻きなおして使います。後者は絵にパーフォレーションの穴が開いちゃいますが…
スキャナーで取り込む前のフィルムは像がかなり薄かったのですが、取り込んでみるとけっこう見れます…ネガって凄いですね。15年前に賞味期限の切れた長熟フィルムという意味でですよ。確かにコンディションのいい普通のフィルムとは比べられません…