そういえば付属品の中に予備のヒューズがあったなと思い出しコントロールボックスを開いてみました。この時点ではまだ少々動揺しています。電源抜いて、コネクタはずして、ねじはずして、落ち着くようにやりました。中はシンプルにまとまっています。すぐにヒューズはわかります。二個使われてますが、一つ焼き切れていました。なるほど。このシステムはチョンボをするたびにヒューズが切れて全体が助かるようにできてるんだ。ほっとしました。
ヒューズを交換しました。再度、組み立てて、電源を入れます。いきなりスピンドルが最高速度じゃないかという速さで回りだしました。
危ないなぁ。
スピンドルのスイッチを入れっぱなしで電源を入れてしまったか…とスイッチを見るとスピンドルのは入っていません。速度調整ボリュームも最高にはなっていません。
なにごと???
その後、スピンドルのスイッチを基盤からはずしてみたり、可変抵抗をはずしてみたり、やってみましたが、やはり見間違いではありません。何をやっても電源を入れるだけでスピンドルは猛スピードでまわります。一応動いてるのでなこの速度でできそうな物は削れるな。でも本命のプラスチックはこれでは溶けて使い物になりません。
ショックです。
どうしよう。また動揺しだしました。まだ勉強段階なのに…おちついてコントロールボックスからスピンドルを制御している基盤を取り出してジロジロと見ます。タイマーICの555とパワーMOSFETが見えます。トランスからつながっている部分は整流回路です。スピンドルのスイッチがOFFでも回るので、スイッチ以外の部分から電源がモーターへ流れています。何でだろう?先人達の説明を求めインターネットの情報も探します。
フルスピードの記述はありませんが似た症状です。もしモーター駆動用のパワーMOSFETが焼けて中でショートしていたら、ドレイン電流は流れ放題のモーターは回り放題。もう誰にも止められません。納得です。先駆者のみなさんありがとうございます。
早速 IRF630 を入手して交換してみました。ばっちりです。ちゃんと可変抵抗で回転速度を調整できるようになりました。これでプラスチックも削れるように戻りました。
しかし、基板上のヒューズは電源の過電流からは回路を守るけれども、外部からの力でスピンドルモーターが止まって起こる問題を完全にカバーできていません。また同じミスをしたら、またFETを交換しないといけません。どうにかしたいけど、今回のトラブル時にFETにどんな電流が流れたかまだ理解できません。また時間ができたときに勉強してみよう。(嫌いじゃない)
FETを交換しているときに気が付いたのですが、基板上のFETが取り付けられている所には「IRF740」の文字が書いてありました。もしや、コスト削減でIRF630を取り付けたか?仕様的には740の方が最大ドレイン連続電流やら大きく丈夫な感じですが、だからといって740だったら焼き切れなかったかと言えば素人には分かりません。