デジタル映像サービス
安くて高機能なパソコン・デジカメ・カラープリンタ・インターネットなどが普及したおかげで、フィルム時代と写真の楽しみ方が大きく変化しました。ご自身の手で写真を活用できるのです。さあ眠っていた写真たちに魂を吹き込んで復活させましょう。

徒然小ネタ集

写真やフィルムにまつわる小ネタ、デジタル画像にまつわる小ネタ、へぇそうなんだ、これって便利、ちょっとしたことを書き綴っていきます。

暗くコントラストの高い写真をどうにかするパート5

加工する
一つ前の記事でTuFuseをWindows以外のOSでは…と書いた後に、LinuxではWindowsエミュレータで動かすのかなと調べてみました。ら、そんなことしなくてもオープンソースの合成ソフトがありました。enfuseというものです。オープンソースのコマンドラインツールの場合、マルチプラットフォームで動作するものが多いです。enfuseもそうで、WindowsでもUnixライクなOSでもMacOSでも動くようです。sourceforgeにはWindows用のバイナリとソースがありました。MacOSは自分でビルドするようです。enfuseのホームページからダウンロードへ進むとなぜかWin64版をダウンロードしてしまうため、Win32な人はファイルリストから自分で選んでダウンロードします。

ではやってみましょう。使い方はTuFuseと基本的に同じです。次のようにします。

$ enfuse.exe -o output.jpg data1.jpg data2.jpg data3.jpg data4.jpg
実は前回のデータを使いまわそうと思ったのですが既に削除してしまったので、改めて、ネガフィルムから得たDNG(RAW)データから画像を生成しました。現像ソフトはufrawです。無補正画像から明るくしていったら、なんと+6EVまでしないとちゃんと見えない部分がありました。というか+6EVもできるんだ!?もちろんノイズはのりますが。

まずは元データをご覧ください。


補正なし

+1EV補正

+2EV補正

+3EV補正

+4EV補正

+5EV補正

+6EV補正

それでは結果です。


enfuseでの合成結果

TuFuseでの合成結果

よく見れば二つとも若干結果が異なります。そんなに特徴的な差はありませんが。いずれにしろうまい具合に合成されていると思います。しかし、ずーっと見ていると立体写真のようになって不思議な感じです。

enfuseは合成時の設定できるオプションがいくつかあります。今回はすべてデフォルトの値で合成しています。値を変えることで結果を調整できるので今回の結果が最終解答ではないし、個人の好みでも変わってきます。いろいろいじってみるのも良いかもしれません。

屋外での写真は背景が明るすぎて人物が暗くなることが良くあります。日陰と日差しが混ざったり、晴れた空と日陰が混ざったり。強い光が絵に入らないようにするのが一番かもしれませんが、どうしても同じ絵に入れたいものもあります。こんなときはxxfuse(TuFuseやenfuse)の出番です。ネガフィルムであればその広いラチチュードがほとんどの光を拾ってくれるでしょう。デジカメの場合は撮った写真を液晶画面で確認して光が納まっていなければRAWで撮りなおして光を拾いましょう。その後、xxfuseで合成すれば撮りたかった絵に近づくことができるでしょう。最近では人の顔に露出を合わせるデジカメもあります。が、やはり背景が白飛びしたりします。その機能もいいですが、xxfuseで合成するのも一つの手段だと思います。

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