ジブリ美術館は入館時に入場券兼ミニ映画鑑賞券としてフィルムセルを渡されます。このフィルムをいつかスキャンしようと思っていたのですが、紙にマウントのように挟まれているので、剥がすのが面倒でついついまた今度また今度と延ばし延ばしになっていました。重い腰を上げてスキャンしてみることにしました。
プレビューでいろいろ調整して、いざスキャンしてみるとTISSUEの文字列が反転しているではないですか。おかしいな。よく見るとPOTATOも反転しています。ちゃんとフィルムの裏表確認したんだけどなぁ。と、もう一度調べるとやはり裏表は合っています。映画だからデューブでたくさん複製を作ったものの一つだからかな。反転モードでスキャンしました。ということで上の写真とスキャンは反転しています。
クリックで大きいサイズになります。画像はスキャンしたままで加工していません。
先日、ネットサーフィン(死語?)をしているとカラーネガフィルムも普通にコーヒー現像できるという記述をFlickrで見かけました。本当かねぇ?ということで、失敗しても悔しく無いように2002年に賞味期限が切れている超熟カラーネガフィルムで試して見ました。 現像のレシピは皆さん参考にしているサイトのCaffenol-C-Lをそのまま500mlに換算したものを使いました。このレシピどおり24℃で40分です。 さて結果はどうなったかといえば、像が出ました。あらまぁ、できちゃうもんなんですね。しかし、フィルムが古すぎたせいかすっきりとオレンジベースが出てません。
手元に届いてからすぐにフィルムを入れようとすると、巻き上げても巻き上げてもフィルムが進まないのです。フィルムを取り除いて巻き上げてみると、フィルムを巻き付けるドラムが回っていません。巻き上げのギザギザ(写るんですやオリンパスペンと同じギアで巻き上げる機構)が空回りしていました。説明書が無いので使い方が間違っているんじゃないかという不安もあり、分解して巻上げの仕組みを調べることにしました。ネジをはずしていけば簡単に分解できました。そして問題のギアの部分は…ポロリと取れました。ドラムを回せるようになっていません。ギアをよく見ると中心に軸が折れた痕がありました。使い方の問題じゃ無かったです。ただただ壊れていただけ。売り手は壊れてるなんて一言も言わなかったなぁ。逆に使っていたと…だまされた。
さて修理です。軸は接着剤でくっつけても、どうせまただめになってしまうだろうから、ドラムとギアを直接くっつけることにしました。しかし、この方法は問題もあります。巻き戻しができなくなってしまうのです。ギアのギザギザは撮影中のフィルムが巻き戻されないように逆回しができないようにひっかかています。撮影が終わったらドラムの底のポッチリを押してそのロックを解除します。ところが、そのポッチリが巻き上げ軸の軸の頭なのです。軸は接着剤で固定してしまったのでポッチリを押すことができません。そこでギアを引っ掛けている部分を巻き戻し時にちょっと曲げてやることにしました。ちなみに引っかかる部分は巻上げ時にカチカチとなる部分のことです。少々かっこ悪いですが、カメラの底に穴を開けて爪楊枝で引っかかりをグイっとやります。これが折れたらもう寿命ということかな。間違って巻き戻さなければ使えるか。
後から検索サイトで調べてみると、同様な症状になった Ultra Wide&Slim がちらほらとありました。ありがちな壊れ方なんですね。メーカーはこのパーツを改善しないのかな?壊れたら、また買ってもらえるのを期待…?
簡単に図解します。作業は力を入れず、優しくしてください。簡単に壊せそうです。
必要な物:接着剤、カッター、精密ドライバー
赤丸の部分のネジをはずします。
赤丸の部分のネジをはずします。全面カバーを剥がすのですが、シャッターボタンが引っかかるので押し込んで剥がします。剥がすのはシャッター側からです。強く剥がすと壊れそうです。
赤丸の部分のネジをはずします。
赤丸の部分のネジをはずします。これでレンズユニットというか本体とシャーシを分離できます。
赤丸の部分のネジをはずします。これで巻き上げ軸とギアを取り出せます。
バネが入っていますが、もう使わないので棄てます。軸、ギアをすべて接着剤で固定します。ポッチリ部分はもう役にたちません。くみ上げるときにカバーに引っかかるのでカッターで削り落とします。
赤丸がギアを引っ掛けてる部分です。この棒をカバーの外から爪楊枝でグイっと曲げます。
赤丸が爪楊枝を突っ込む穴です。カッターで簡単に削れます。仮組みをして引っ掛け棒の位置を確認して削りましょう。反対側のカバーも同様に削ります。一番上の写真を参照してください。赤い四角も削るのですが、ここはギアが触れて回らなくなるからです。仮組みをしながらカッターなどで削りましょう。組み立てなおしたら完成です。
それからしばらくはそんなのを忘れていたのですが、また買っちゃいました。キヤノンのボディに昔から使ってるニコンの50mmF1.4を使いたいなと思いまして。キヤノンのフランジバックはニコンより短いというので前回のちょんぼもクリアできるだろうという希望もありました。
ということで早速ebayで物色。あります。あります。香港、中国あたりのものすごい安いのが。送料無料で600円くらいから。書くのを忘れていました。使いたいレンズはものすごく古いのでオートフォーカスも何もありません。フィルム一眼レフはマニュアルしか使ったことが無いのでレンズもそうなります。マウントアダプターに絞りの連動やオートフォーカスは望みません。注文からしばらくして届きました。
早速取り付けてみます。まずはレンズとマウントを…なんかグラグラします。このマウントを付けたまま肩からカメラ提げてたらどこか壊れそうです。大丈夫か?だめでしょう。ということで薄い板ゴム片を切り出して間に挟んでみました。通常、レンズをぐるっと回してカチッとなるところまで回して固定されますが、ゴムの厚さのせいでそこまで回りません。不完全な取り付けですが、ゴム無しよりよっぽど安定しています。既に二日持ち出してまったく問題無しです。ボディー側はまったく問題ありませんでした。使用前に金属粉などがあったら嫌なのでアダプターをアルコールで綺麗に拭き掃除をしています。
使ってみます。ファインダーを覗いてフォーカスを合わせます。レンジファインダーのような二重像もないので目で感じるしかありません。合ってるように感じたらシャッターを切ります。デジタル一眼なのですぐにモニターで確認すると…ずこー!!!ボヤボヤじゃないですか。ファインダーで見た感じとぜんぜん違います。フォーカスリングを少しずつ回して、フォーカスが合ってそうな範囲でシャッターを切ると、ばっちりフォーカスが合うことがあります。めちゃめちゃ難しいです。というか、こうするしかないのかな?それでもF1.4開放のボケはうれしいです。さらに一点問題がありました。無限遠がもう少しのところで出てませんでした。このレンズで無限遠はいらないけど。
では600円分遊べるか?ということですが、めちゃめちゃ遊べます。問題点もたくさんありますが、それはそれ、レンズを使い分けるので大した問題じゃないです。